皆さん、こんにちは。
不動産売却コンサルタントの山下です。
今年の仕事初めからフル回転で、超多忙で全く休みが取れてません。
疲れも溜まってきてますが、こんな冬場にお客様
から声をかけてもらえるだけでも有り難いと感謝
して、お客様に喜んでもらえるように、奉仕して
いきたいと思います。
今年は、アイーナホーム監修の不動産売却読本
住まいを売ったあと
「よし、売却作戦大成功！」と
はればれ思うために
読んでおく本
の発行を記念して、函館市、北斗市、七飯町
地域で不動産売却をお考え方へ向けて、連載
ブログを連載していきますので、乞うご期待下さい♪
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■ 売却を成功させるための、売主の思考のポイント Vol.3
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「どういう考えで売却に望んだらいいのか」
について今日は書きたいと思います。
実話を交えてますので、ちょっと長くなりますが、
面白い内容なので、最後まで読んで戴けましたら
幸いです。
不動産取引における売主と買主は対等の立場です。
不動産は、普通の商品とは違って、この世に一つ
として、同じものがありません。
もちろん、建売分譲やマンションのように、似た
ようなものはありますが、それでも微妙に向きや
立地が違います。
われわれ不動産業者にとって仲介業というのは、
ビジネスになりますが、個人の売り手買い手の双方
にとっては商売ではないですよね。
自らが持っている価値の交換をする、いわば売主様
と買主様双方は、希望を実現するためのパートナー
的存在と言えるでしょう。
ですから、売主様は買主様に対して、「売ってやる」
的な態度ではなく、希望をかなえるために、
「買っていただく」という気持ちで望んだほうが、
取引もうまくいきます。
ここで、私の経験である失敗談をお話します。
函館市内で120坪の土地に家を所有されている売主様
がおりました。
土地を半分に分割して、一方を売るという話で査定を
して、売主様と専任媒介契約を結びました。
販売を開始して、購入希望者が現れ、半分の土地に
ある建物を解体して、引き渡す事で商談が成立しました。
売主様は、昔に不動産業にも携わった方でしたので、
解体は自らするとのことで、私も信用してお任せ
しました。
そもそも、それが大失敗の原因でした。
業者を手配して解体をするものと思っていたのですが、
なんと本当に自ら奥さんも一緒になって、解体をして
いたのです！
本人曰く、
「解体費がもったいないから、自分で出来るよ。」
売主様はそんなに若くない方で、夏の暑い最中の
作業でしたので、当然作業は難航し、引渡し日が
迫ってきました。
買主様も近くに住んでおり、解体の様子を見ていた
ようでした。
そして、本当に引渡しまでに終わるのか心配で、
何度も電話がありましたので、売主のところに様子
を見に行きました。
引渡しが過ぎてしまうのを買主様も心配していると
伝えると、売主様曰く、
「人様から売ってもらうんだから、そんなに
騒がなくてもいいじゃないか。」
とご立腹の様子でした。
このままでは、契約違反になるので、残りを業者に
解体してもらうように頼むように説得しました。
買主様にも事情を説明して、後もう少しすれば
業者が解体するので、取引日は少し遅れるけど、
承諾して貰えないか申し入れをしました。
一度は、承諾したものの、あとからまたクレーム
になり、
「こちらは、言われた通りに買ってやってるのに、
期日延期をするそちらは本当に売る気があるのか！」
と買主様は精神不安定な状態になってました。
明日には、業者が入り解体作業を2,3日で終える
ので、何とか買主様をなだめて、その場は納め
ました。
しかし、弱り目に祟り目とはまさにこのことです。
次の日から雨が続き作業ができず、こればかりは
どうしようもないのですが、買主様がついに怒り出し
てしまい、契約違反で訴えると言ってきました。
当然、売主様にもその旨報告したところ、
「それなら、もう売らないぞ！」
と収集がつかない事態になってしまったのです。
私も腹をくくり、
「契約違反の手続きをしますので、違約金を払うか、
不服であれば裁判となりますので、心の準備をして
おいて下さい。」
ということを売主様に伝えにいこうと思ってました。
そうして、売主様のところにいきましたら、すっかり
建物は取り壊されており、業者が綺麗に整地してました。
売主様曰く、
「買主の態度は気に食わないけど、自分も悪かった。」
そして、
「俺はどうなっても良いが、よくやってくれたあんたに
迷惑はかけれんからな。」
その言葉をもらったときには、心底ホッとしました。
それで、重大危機を回避して、晴れて引渡しができたのでした。
このことから学んだ教訓は多々あります。
もちろん、売主様を信用して、解体作業をどこの業者で
やるかを、確認してなかった私が一番悪かったです。
でも、双方立場を思いやり、自分らの都合ばかりを
主張しなければ、事はそんなに酷くはならなかった
と思います。
ですから、売主様にとって買主様は、自分らの
資産を大切に引き継いでくれる子孫のような
存在であると思うことが大切です。
売り手も買い手も、思いやりと感謝の気持ちを
を持っていれば、いい取引が必ずできます。
皆様にも、すばらしいと不動産取引をしてもらい、
感動してもらえるような仲介を目指して、
アイーホームは日々進化していきますので、
これからも宜しくお願いします。
それでは、次回のブログをお楽しみに♪
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